時系列の問診


卵巣嚢腫、甲状腺機能低下、長い不妊治療歴の弁証論治
問診




39歳、女性 医療職
身長:149cm、体重:49kg、血圧:100/58
家族構成:夫

肉親の病気の遺伝的傾向:父が糖尿病







主訴・・・不妊症(女性ホルモンと甲状腺ホルモンなどホルモンバランスの乱れ)、 PMS(頭痛、疲労が取れない)

【今一番つらい症状について】

35歳で結婚、36歳から妊娠を希望する。

34歳の時、右卵巣嚢腫の手術をして経過は良好だが、このせいで卵管の癒着あり、ピッ クアップ障害がある。ホルモン値は年齢相応か少し悪いくらいと言われている。
自分でタイミング1年経過後、体外受精の治療を開始する。

38歳の時、体外受精で2回妊娠するも、ともに流産(繋留流産で手術と自然流産)。 流産の後、 理の量がかなり少なくなり、PMS(頭痛と疲労)がひどくなった。疲労感は いつもある。28日周期だったのが、26日~27日で生理が来るようになった。生理中はひ どい下痢をする。体調全般に復調せず、年齢のせいもあると思うが、ずるずると徐々に 悪化していると思う。

今回が初めてで今年の春頃から徐々に起こった。自分では2回の流産が原因だと思う。 朝、冬、暖房でつらく、一定しない。全身の体調と連動して症状は変化する。 不妊治療(体外受精)をするたびに悪化しているように思う。

【今回の症状と同時に出てきた症状】

排卵日前後の頭痛と腹痛、顔のかゆみ、異常食欲、光滑、下痢、体重の増加、朝に顔と 足がむくむ、体がだるい、のぼせ、目が疲れやすい、朝起きがたい。







【ふだんの状態について】

(体調の悪い変化)
冬、暖房、梅雨時、朝、入浴中、肉体疲労時、気を使った後、睡眠不足の時、旅行の後 、食後、食べ過ぎ、運動後

(体調の良い変化)
春、夕方、深夜(朝と比べるとよい)、入浴後

(風邪)
風邪を引くと、くしゃみ、鼻水

(食事)
食べる量は昔から大食。
食事時間は不規則で、朝7時、昼12~14時、夕19~20時。
早食いで、普通に噛んで食べる。
食事前の空腹感はいつもあり、よくおいしく食べられる。
食後にお腹が張ったり、胸焼けはよくある。
よく食べるのは、パスタ、パン。
間食はよくとり、スナック菓子、洋菓子などを食べる。

(水分)
1日に、200ccのコップで5杯以上、合計1000cc以上飲む。
緑茶、水、ハーブティを飲む。
口、舌、喉の渇きはよくあり、粘ることもよくある。
違和感は無い。

(飲酒)
飲めない。

(タバコ)
1日10本以上、20~29歳まで9年間続けていた。

(大便)
1日に1~2回出る。
便秘でおなかが張ってつらいことはめったにないので、薬も使わない。
便が出切らない感じは時々。
便はこぶし大で軟便、下痢状。
便器に付着することはいつもで、よく、きつく臭う。

(小便)
1日5~6回。
残尿感、尿切れが悪いことはない。
尿の色は黄色で、いつも透明。
夜間排尿はめったにない。

(睡眠)
就寝24時、起床7時。
寝付きは普通で、夢をよく見て、寝起きは悪い。
翌日に疲れが残ることはよくある。
夢の内容は、学生時代のことや、日常的な出来事や、明日やれなければいけないこと。







【婦人科の状態】
今一番つらい症状は、排卵前後と生理前に関連していると思う。
症状が生理2日前から生理が始まるまで

初経11歳。
生理期間は4日間で、周期は27~28日で早い。
生理血は濃血で、小さい塊や粘った膜が混じる。
量は少なく、生理1日目が多い。

生理に伴う体調不良はいつもある。
生理前から生理初期に腰と下腹部の鈍痛、吐き気、イライラ、寝込む、乳房痛、頭痛( 前と左)。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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