治療指針:生活提言


痛みが改善しない弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



…素体の説明

・子供の頃から便通は3から4回あり、
今も便通は変わらない状態であること。

・20代前半は55kgから68kgとなり、
+13kgとしっかりと太れること

・食事も美味しく食べれて、
お腹が張ったり、胸焼けすることは滅多にないということから
脾気はかなりしっかりしていると思われる。
またこの方の主訴である腰痛の初めは
変な走り方をしたときにおこった、15歳のギックリ腰であり、
変な走り方をしたくらいでギックリ腰になるとは考えにくい。
17歳でも重い鍋を持ってギックリ腰になっている。
若く腎気が充実してくる時期にギックリ腰を2回もしているということ

円錐角膜の発症していることからも
腎虚が中心の素体であったと思われる
これらのことからこの方は腎虚素体を丈夫な脾気で支えていると考える。







子供の頃から十分に睡眠がとれていない状態は
成長段階の腎気が十分に充実していけない状態であったと思われる。
そのため日常的に肝気を張り頑張っていたため慢性的な腰痛には気づかず、
限界になった時にギックリ腰として出てきていたのではないかと考える。
塾の講師を始めた高校3年の終わりから
入眠が夜中2時ごろになる。
体が回復し辛い状態となり腎気に負担となっていた。
慢性的に腰痛が出て来ているが歩くと解消されていることは
立ちっぱなしで気血の流れの悪さから
腰に負担となっていたのではないかと思われる。

腎気に負担となっているが丈夫な脾気が支えていたと思われる。
25歳からは家の仕事と家庭教師と忙しく働くようになり
スポーツクラブに週5通うようになる。
家の仕事は30kgの米を運ぶこともあり、
腰に負担であったと思われる。







スポーツクラブでも体を動かしていたため
体への負担は大きく、肝気を張って頑張って生活するようになっていった。
少しづつ腎気の負担も蓄積されていたと思われる。
運動をするようになり26歳までの一年間で-5kg体重を落とし、
その後二年間で筋肉量を増やそうと食事とトレーニングで体重を+15kgに増やす。
また家の仕事と家庭教師と
かなり忙しい生活をして腎気に負担であったと思われるが、
肝気を張って頑張っていたと思われる。

丈夫な脾気で支え続けていたが、
数年のトレーニングと仕事の負担が腎気を中心とした生命力を落としていたと思われる。
28歳くらいから自覚したかかとの痛みから
腎虚がより深くなっていることがわかる
30歳では油ものが食べれなくなっている。
腎虚を中心とした生命力の虚が深くなり、
腎気を支えていた脾気にも影響が出てきたためと思われる。
かなり腎虚が落ちたことで回復力も低下していく

この同じ年にトレーニング中にギックリ腰をしていることは
体が限界にきていたと思われる。







その後もトレーニングや仕事をし続けているため、
全身の気虚が徐々に深くなっていった。
切診でも脈は全体に細い、左尺 りんかくなし、右尺 拍動があまり感じない
とあり、舌は 胖嫩、歯痕があることから気虚が明らかである。
トレーニングで動かすところに気血が集まるが、
気虚のため流れを悪くしてその部分に気滞を起こす
そのため手首、肩、肘などの経絡経筋病を引き起こしてしまったと思われる。
また30歳以降歩いて腰痛が改善されないことも根本に気虚があるため
気滞を改善できないと考えられる
36歳からは背中の痛みや首のつまり感も出てきている。
気虚が深くなっている中、トレーニングや仕事をしているために
腎虚が進み上逆して上焦に気滞が起きていると考えられる
トレーニングや仕事、睡眠不足から回復し辛い状態が長年続いているため
気虚も徐々に深くなっていると思われる。
そのため痛みが次々とでてきていて、日々変わったりと
完全に回復できないでいると思われる。




弁証論治



弁証;腎虚を中心とする気虚 肝鬱

論治:益気補腎 疎肝理気







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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