ふわふわ感の弁証論治


ふわふわ感の弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



食積を除去し、肝気を払いながら腎器を建てることに集中していきます。

経穴状況を見ると、現在は肝鬱がもっとも強く現れています。しかしこれが取れやすいことをみると、身体を損傷させている本体がこれなのではなく、腎器の虚損であることが理解できます。

症状としては肝鬱によって引き起こされている過剰反応ですけれども、その原因は、身体が生命力の疲弊をカバーしようとしていることによります。




生活提言



生命力の充実を安定的に継続させるために、できることは何でもしたいというのが、強い希望です。

残念なことは、不安感が続いているために精神状況が安定せず、そのために食も安定していないという悪循環に現在陥っていることです。

食べるということには、精神的な問題と肉体的な問題とが絡んできます。

精神的な問題の良い面は、食べることによってストレスを解消することができることがあるということです。悪い面は、食べることに心を依存させてしまうことがあるということです。

肉体的な問題の良い面は、食べ物を内臓が消化し排泄することによって身体のエネルギーとなることです。悪い面は、食べ過ぎることによって内臓の消化能力を越えてしまい、かえってその生命力を疲弊させてしまうということです。

食べた物を胃腸の生命力だけで消化吸収できなければ、腎器を使ってがんばることになります。全身で総力戦を行うわけです。このため生命力がすでに疲弊しているため、腎器を回復させなければならない人にとって、食べすぎは破壊的な作用を及ぼします。







食べることによらずに精神的な安定が求められるとありがたいです。これには心の使い方の工夫が必要となります。

軽い運動はストレスを解消させてくれます。

自分の生命力の器を理解して、その分に安んずるということも大切な精神的な位置となります。しかしここに至るには乗り越えなくてはならないハードルがたくさんあることは、やってみると理解できます。

心身の状況が治まっていくと、良い循環に入ります。生命力が充実してきて腎器が養われ心身ともに安定させることができます。

ストレスや食の問題などで生活状況が乱れてくると悪循環に陥ります。ストレスは更なるストレスを呼び、心の安定のために口の快楽を求めます。それは内臓を疲弊させることになり、心身ともにストレスの元になります。これに伴って起こる心身の疲れから脱出するため、肝気を張ってがんばろうとします。

するとそこでも腎器の力を使うことになりますので、何重にも腎器は損傷されてしまい、回復する暇がありません。

なんとか良い循環にもっていき、その状況を安定させるようにしましょう。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療方針:生活提言











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