慢性疲労の弁証論治


慢性疲労の弁証論治
弁証論治:生活提言




(弁病)

虚損病







(弁証)

脾虚







(治療指針)

補脾 理気をしすぎないように気をつけながら、中心を立てる方向で脾胃を補います。これによって、肝気を緩めてもその本来の生命力で生活できるようにしていくわけです。







(生活提言)

病因病理でも述べたように、現在の生活状況を変え、自身の生命力の器の大きさを自覚して、腹八分目で生きるようにすることが、大病となることを防ぐ最短の道です。

疲労が極限まできているわけですから、さらなる心身の消耗はできる限り避け、休息を増やしましょう。食べ過ぎないこと。食べるときにはよく噛んでゆっくりと食べるようにすること。間食は避けて脾胃の休憩時間を作ります。脾の陽気を損傷させるような冷物や甘い物の摂取を避け、消化のよいものを摂るようにしましょう。

心のゆとりを少しづつ増やしていきます。急に気が抜けると腰砕けになって、そのことが本来の虚を急に表面化させるために状態を悪化させる可能性がありますので、少しづつ、胃腸を中心とした臓腑を養い、肉体を休めて腎気を養うようにしながら着地していくようにしましょう。

運動をする場合も、身体を鍛えるという意味ではなく、精神的な緊張を解きほぐすことを目的として偏り疲労をとっていくようにしましょう。

現在、大病に陥るがけっぷちをなんとか肝気を張って生きている状態です。これがここ数年続いているわけです。このことを自覚し、より安全に生活できるように工夫してみてください。







主訴:問診

時系列の問診

四診

五臓の弁別

病因病理

弁証論治:生活提言











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